PAPA pa pa pa

パパが6カ月の育児休業をとって知れたこと

はじめてのおつかい、やらせたいよねって話

明けましておめでとうございます。新年初回のパパエッセイ、よろしくお願いします。

 

我が家は朝のNHK以外あまりTVをつけないのですが、なぜか妻は毎回必ず「はじめてのおつかい」の放送情報を仕入れて来ます。夫婦共にあの番組の大ファンなのですが、私はそこまで積極的に観ようとしません。

 

だって泣いちゃうから。

 

それでも妻が「あ!今日は【はじおつ】やってるんだ!」とTVをつけてしまうと、観ないふりして観てしまいます。そして先に鼻をすすり始めるのは私。

 

田舎の田んぼ道に怪しいバックを持った大人がぞろぞろと、スタッフの距離感などツッコミどころは多々ありますが、あれだけ大人数で子供達を見守ってくれてれば、事故や事件の心配は無いのかなと思います。

 

それに、あれだけの長寿番組である所以はスタッフの方々の魂であると勝手に思っています。他人の子といえど、子供達の成長をカメラにおさめる仕事ってやり甲斐ありそうです。

 

それにしても、子供の成長をはっきり見れる番組ってそう無いです。私が知ってる限り、この番組とNHKの【奇跡のレッスン】ぐらいです。この2番組は本当に素晴らしい。大好き!!

 

なぜ、子供達の成長を追う番組に、これ程まで大人が感動するのでしょうか。これは持論ですが、誰もが子供時代を過ごして来た思い出があるので、泣きながら懸命に歩く子供達にそれを重ね合わせているのだと思います。

 

その思い出は、田舎の田んぼ道だろうと、都会のアスファルト道だろうと、みんな一緒。ママのお手伝いがしたい、やったことないことにチャレンジしたい、僕だって出来るんだというプライド、任せてもらえた嬉しさ、その他全てが観ている大人の中にもあったはずなのです。

 

さっきまで泣いていた子が、買い物達成時に見せる目の輝きは、子供達が本来持っている力が引き出された証です。たった数時間の買い物でも確実に子供達は成長できるのだと思うと、大人との関わり、特に一番近くにいる親の役割は大きいと改めて感じます。子供に成長のチャンスを提供するのも大人、阻害するのも大人です。

 

この番組では親の涙も心を熱くします。子供たちの純粋な心に打たれるか、我が子の成長を実感し嬉しさと寂しさに打たれるか、色々な要素が涙腺崩壊の源になります。

我が身に置き換えて、自分の子供にどれだけ成長する機会を与えてやれるか、そして子供を信じて見守ってやれるか、親もまた人間の成熟を求められます。

少しだけ時間をあげれば、子供達だって出来る事はたくさんあるのです。その「出来る」を子供達に感じさせたいものです。

 

また特筆したいのが地域の方々の眼差しです。とにかく温かい。頑張ってる子供達に何かしてやりたくて「おまけ、つけてやるよ!」なんて言おうものなら「それキライや!いらん!」なんて言われるわけですが、それが全て笑顔に包まれます。

やはり地域のおっちゃんおばちゃんの優しさというのは、この日本に必要です。私もそんな近所のおじさん(できればお兄さん)でいたいです。

 

私は、いつからかTVの脚色演出に疑問を感じ、気づけば最低限しかTVをつけない生活になっています。それでも、子供達のあの笑顔や泣き顔、どや顔は、どんなに大人が演出しようとしても出来ないものです。その成長の瞬間をカメラにおさめるのは、本当に素晴らしい事です。これからも、この番組は見続けていきたいです。

 

おわり

 

 

川崎の引っ越しのやつは、ヤバかったなぁ…