PAPA pa pa pa

パパが6カ月の育児休業をとって知れたこと

保育園のお弁当

 

「3/30〜4/2は給食がありませんので子供達にお弁当を持たせて下さい」

 

 保育園から連絡のお手紙を受け取ったのは今月の初めでした。春休み期間の希望保育を申請して欲しい旨の通知に加えて、その文面は添えられていました。

 

 今思えば、妻がソワソワし始めたのはそのお手紙を受け取ってからでした。新しいお弁当箱を購入し、まだ先の献立を考え、キャラ弁について想像するようになったのです。

 

 小学生の遠足に持っていく弁当に、ママ達が並々ならぬ気合いを注ぎ込むのは私でも知っている話です。

 それは子供達同士での見せ合いっこ、いわば「私の弁当はこんなに綺麗だぞ」大会において、我が子に恥ずかしい思いをさせない為の気合いであるのが一つであると、私は邪推しております。

 もちろんそれは、親子で献立を考え一緒におかずを作るイベントにもなり、素晴らしいことです。

 

 しかし、うちの息子はまだ2歳半です。口の周りだけでなく、机椅子床と周辺にも食べこぼし、挙句の果てに買ったばかりのパパのシャツに納豆まみれの手で掴みかかってくる小僧が、自分の弁当を友達に自慢するとは考えられません。それは他の子も同じではないでしょうか(納豆の件は別として)。

 

 では、妻は何故、弁当作りに気合いを入れているのでしょうか。

 

 答えは一つ、それはいつも息子がお世話になっている保育士の先生達の目です。

 

きっと優しい先生たちは言ってくれるでしょう

「わ〜〇〇君のお弁当、美味しそうだね〜(^_^)」

それを聞いて息子も嬉しく思うのでしょう。

 

 再び私の邪推ですが、同じ女性に自分の作品(力量)を見られるというのも、気合いを入れずにはいられない要因かもしれません。

 

 「人の目を気にする」、これは女性に限らず、人間が囚われている一つの性質ではないでしょうか。これが余りにも過度になれば、生き辛さや余計な衝突に繋がりますが、子供のお弁当を通じて自己主張をするくらいであれば、とても健全だなと感じます。前出ではありますが、子供とのイベントにしてしまえば尚更です。

 

 「春休みのお弁当は気合いを入れる」という我が家の方針が決まったところで、夫婦共同で作品を作り上げることになりました。

 

 はじめは、何で春休みの弁当をそんなに特別視するのかと疑問に思っていましたが、妻の信念と弾んだ声を聞くうちに、私も楽しみになって来ました。こういったイレギュラーなイベントも楽しめたら儲けたものです。

 

 それはもしかしたら、これまでの家事育児を2人でやって来たという土台があるから成り立つのかもしれません。

 

 「夫婦で同じ方向を向き、同じ熱量で、下手でも一生懸命に」

 これからも意識し続けて行きたいです。

 

おわり