PAPA pa pa pa

パパが6カ月の育児休業をとって知れたこと

パパママ育休プラス制度を利用し、かつ育児休業給付金の延長を希望する場合の心構え

 

え!延長できないって!? 

 「いまハローワークに給付金の延長について電話で聞いたんだけど、なんか無理らしいよ?」

 

育児休業中の私に電話をくれたのは仲のいい総務課の先輩でした。いつも育児休業給付金(以下、給付金)の申請をはじめ色々とお世話になっており、今でも頭が上がらない偉大なる先輩です。

 

しかし報告された結果には冷や汗が出ました。息子の保育園入園が叶わず、私の育児休業の延長が決まり、同時に給付金の支給延長も必要となりました。

これが受けれないと本当に困ったことになるわけです。

 

しかし物語の結末から申し上げますと、私は無事に延長してもらうことができました。

 

今回はそんな焦った経験をお話しします。

 

*この記事は、パパママ育休プラス制度や育児休業給付金の延長要件についての詳細な説明を省いています。それらに関しては他の方々が記事にしていますので、そちらを参考になさって下さい。

 

パパママプラスについて

 私たち夫婦は、息子が生後10か月の時点で私が育児休業を取得し、妻から2カ月間の引継ぎ期間を経て、息子が1歳(生後12カ月)に到達するタイミングで妻が職場復帰しました。この夫婦がバトンタッチする方法を取る際に重要になってくるのが、パパママ育休プラス制度(以下、パパママプラス)です。この制度を利用し、かつ給付金の延長が必要になったことが、今回の騒動の原因でした。

 

 パパママプラスの概要を確認しましょう。

原則、給付金は子供が1歳に到達するまでの間に受給できるものです。

これに対して、パパママプラスは夫婦で育児休業を取得することを条件に、子供が1歳2か月に到達するまでの間で受給することができます。

違いを具体的に説明すると、前者の場合、出産から10カ月経過後に育児休業を開始した場合、受給期間は1歳到達までの2カ月であるのに対して、後者の場合は1歳2か月到達までの4カ月間受給できるのです。

 

この制度のおかげで、子供が1歳に到達しママが職場復帰すると同時に、パパが給付金を受けながら育児休業を取得できるわけです。

 

しかしながら、原則外のことは頻繁に発生します。それが、希望する日からの保育園入園が叶わなかった場合です。その場合は育児休業の延長と同時に、給付金の延長が必要になってきます。

 

給付金の延長要件として代表的なものは、

 「子供が1歳に到達する前の入園を希望したが、それが実現しなかったこと」です。1歳に到達した以後ではダメなんです。あくまで前までの期日で保育園に入れたかったけど、いっぱいで入れなかったという状況です。

 

これがパパママプラスになると、「子供の1歳2か月到達する前の入園を希望したが…」に読み替えられるわけです。

 

しかし、前述した先輩からの報告は、この部分でハローワークの職員さんが「1歳に到達するまでに」と勘違いしていたことが原因でした。

 

先輩にそんなはずは無いと、事前に確認しておいた知識を伝え、再度ハローワークに掛け合ってもらいましたが、その後再び電話があり、「やっぱダメらしいよ」とのこと。冷や汗が止まりませんでした。

先輩から担当者の名前を聞いて、すぐに直接ハローワークに電話しました。

 

電話に出た男性職員はとても丁寧に「1歳に到達するまでに…」の説明をしてくれましたが、私がこんこんとパパママプラスの場合は読み替えられるはずだと話をすると、「確認してまたお電話します」と言ってくれました。そして30分後に電話をもらい、晴れて私の給付金延長は認められる運びとなったのでした。

 

パパママプラスと給付金の延長=レアケース

何が問題だったのかというと、これはレアケースの対応に職員が慣れていない事に尽きます。

 

それもそのはず、男性の育児休業取得率は5.14%(厚生労働省「平成29年度雇用均等基本調査」)しかなく、ましてやパパママプラスを利用する場合なんてほとんど出会わないのです。レアケースの対応に慣れていないのもしょうがないかと思われます。

 

それでも、給付金は育児休業中の大切な収入源です。職員さんが慣れていようがいまいが、それで押し切られる訳には行きません。

 

このケースに限らず、パパの育児休業はまだまだレアケースであるため、各種事務方が対応に慣れていない可能性は大いにあります。

そんな場合であっても自分で知識を集めて、しっかり説明できるように準備する事が必要です。もしも相手から意図しない結果を突き付けられた時は、自分の考えとその根拠を伝え、納得するまで相手の理由を聞きましょう。もしかしたら、自身が男性でありながら育児休業をとったことに後ろめたさを感じ主張できない方もいるのかもしれませんが、それは間違いです。給付金はそのままお子さんのミルクや衣服に変わるわけですから、そこは父親としてしっかり確保していきましょう。

 

これからは男性の育児休業が当たり前の世の中になります。こういった事務方のミスも無くなっていくはずです。しかし今現在、お子さんのために育児を頑張っているパパ達がいる以上、事務方も慎重に対応していただきたいですね。

 

それでは、全ての家族の健やかなる生活を願って、終わりとさせていただきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

おわり

 

 

vyamax.hateblo.jp