PAPA pa pa pa

パパが6カ月の育児休業をとって知れたこと

今の時代に、パパになった運命を考えてみないか

 

まだまだ時代は変わっていない

 先日、出張に行った際に、同世代の方々、特に男性とお話しする機会がたくさんあり、同じ時代を生きて来たということもあってとても会話が弾みました。

 その流れで私が育児休業を6カ月取得した話をすると、みんな一様に驚き、「だって、現実問題、人が足りなくなるじゃないですか…」という反応をされました。

 

 職場で男性の育児休業を許す雰囲気はあるかどうか伺ったところ、「世の中がそういう流れになって来ているのは知っているが、自分の職場では無理だと思う」というのが答えでした。また、自身も育児休業を取りたいか聞いたところ、「取れるならとりたい」とのこと。

 

 4人に聞いて4人とも同じような反応だったので、正直、まだまだ男性の育児参加は浸透していないんだなと改めて認識したところです。

 

 実を言うと、最近はTwitterを通じて育児参加に積極的なパパ達と多く会話を交わしていたためか、世の中もそういう雰囲気になっているのかと若干の錯覚を起こしていました。ここで現実を突きつけられたことは大切な機会だと思います。

 

文化として根付く必要がある

 どうすれば男性の育児参加がこの日本に根付くのかを日々考えている私ですが、結局のところ、経験者が発信を続けることで、色々な世代にこの新しい価値観を知ってもらうしかないという結論に達します。

 

 どんなに政府が男性の育児休業取得を義務にしようが、会社側が「お上の命令なら従いますよ」という態度では、本当の意味での育児参加は実現しないと思っています。大切なのは、社会全体で育児をしようという気持ちであり、多くの日本人の心にそれが醸成されることです。つまり、文化として根付くことです。

 

 しかしながら、文化が出来上がるまでには相当な時間を要します。そしてパパ達は、今現在、この時点で育児に関わりたいのです。しかし出来ない。職場の雰囲気が許さない。

 

家族との信頼関係が手遅れになる前に

 全国の企業において、パタハラの加害者となるのは、多くが上司であるそうです。つまり、前時代を生きてきた方々。

 政府も動き出す程に世の中の流れが変わりつつあるのに、なぜ男性の育児参加に無理解なのか。それは、育児経験が無く、新しい価値観を受け入れるよりも、自分がこれまで生きてきた価値観を若い世代に押し付けようとするからです。

 

 しかし、こういった方々が退職するのを待っていては、子供はあっと言う間に成長し、中学生になって「パパまじでウザいんですけど」とか言い始めてしまうのです。そのくらいは可愛いもので、「今さら父親ぶるな」とか「家庭内別居」とか、仕事に没頭していた前時代の父親達がしたような、そんな経験は絶対に嫌でしょう。

 

 思春期ばかりを取り上げてしまえば極端かもしれません。しかし、大切なのは、家族との信頼関係の構築なのです。それは、奥様が妊娠した時から、旦那様は共に足並みを揃えて培って行くべきものなのです。自分の家族なんですから。

 

時代をつくる人に

 SNSが発達し、多くのママ達の苦しみの声が世間に届き始めました。それをキッカケに世の中が、女性だけに育児を押しつける現在の異常さに気付き始めています。私たち新米パパは、そんな過渡期とも言える荒波の時代に父親となり、幸運にもその価値観に直に触れることができました。もし、もっと早かったら、これまでと同じ運命を辿っていたかもしれません。

 私たち新米パパは、次世代に男性の育児文化を引きつぐ使命を待っています。現代の世の中を黒く覆っている「無理解」と戦って行かなければなりません。

 

 使命と言っても、「育児休業を取るべきだ」「残業しないべきだ」と言ってる訳ではありません。業務上それが難しい人もいることは知っているつもりです。

 また、私のように、SNSで発信したり上司に物言いしたりなんて、そんな負荷のかかる事もしなくてもいいのです。

 ただ、週末だけ良いパパをするのではなくて、日常生活の中に、あなたの育児を埋め込んで欲しいのです。ママと同じレベルで、子供に一生懸命になって欲しい。

  その姿を見た誰かが、新しい価値観に気付くキッカケになれば、それはとても意味のあることなのです。それは、あなた自身が新しい時代の価値観を作る、その一端を担うと言っても、過言ではないのです。あなたが背中で示したそのメッセージが、この後の時代をより良くするのです。

 

 長々と偉そうに語って参りました。書いている最中に熱くなってしまいましたが、修正せず、そのまま勢いで発信します。それが私の気持ちです。一人でも多くの方に想いが届けばいいなと思っています。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

おわり

 

 

 

vyamax.hateblo.jp